モダン情シスは何を考えるべきか

この記事はモダン情シス Advent Calendar 2018の16日目の記事です。

セキュリティを強化しつつ働きやすい環境を提供したい

情報システムに関するコンサルティングは、ほぼこのお題から始まります。

ビジネスモデルや働く人のITリテラシー、組織の成熟度や社内政治、はたまた歴史的経緯によって、企業の情報システムは目指す姿が変わります。
目指す姿が変わればアプローチも変わり、その複雑さから情報システム部は目指す方向性を見失いがちです。

企業ごとに目指す姿が変わると言っても「情報システムとはどうあるべきか」「どのような考え方で進めれば良いか」の基本的な考え方は存在し、その考え方を各企業に合わせてコンサルティングを行っています。
今回はその基本となる考え方をご紹介します。

自分たちの役割を認識していない情報システム部

そもそも企業内における情報システムは何の為に存在するのでしょうか。

情報システムは「情報」を扱います。
「情報」は「ヒト・モノ・カネ・情報」と経営資源の1つとして扱われています。

よく「情報」もしくは「IT」は「こんなこといいな、できたらいいな。」の文脈で語られることがあります。
しかし、この世界観は事業を創出する場面では有効でも、事業を管理する場面では全く異なる視点で見る必要があります。
「情報」の管理は「やらなければ経営が傾く」ほど重要な立ち位置にあるのです。

その情報資産を適切に管理することが情報システム部の最低限の役割です。

情報システム部の責任

情報資産を適切に管理するためには「情報システム」と「情報セキュリティ」の2つに考え方が分けられます。
2つに分けられますが全く別のものではなく相互に影響を与え合う関係の為、同時に考えていく必要があります。

情報システムは、社内ネットワークの構築やデバイスの手配、ソフトウェアライセンスの管理など、働く人が滞りなく・快適に業務ができる環境を提供する責任を指します。
もう一方の情報セキュリティは、情報資産をいかに守るか、脅威に対していかに対処するかの責任を指します。

セキュリティの世界に100%の安全はありません。
標的型攻撃を受けた場合、ソーシャルハックや物理的な侵入を含む攻撃を成功するまで行うため防ぐことは不可能です。
100%安全のない世界で驚異に対してどのように対処するか、どれくらいのコストをかけて守るか。
そのさじ加減が情報セキュリティが難しいとされているポイントです。

難しいセキュリティの世界をシンプルに解くキーワードの一つが「説明責任」です。
内部の管理も外部からの攻撃も、最終的には「説明責任が果たせるかどうか」に収束します。

説明責任とは、自社のリスクを特定し、どのような対応を行い、結果どうなったか、を説明できる状態のことを指します。
情報漏洩リスクは金銭的な損害の他、社会的信用を失うことを指しますが、その損害を小さく留める方法が「説明責任」です。

例えば、情報漏洩を起こしてしまった場合
「リスクを認識しておらず、誰でも情報漏洩できる状態でした。」と
「リスクを認識しており〇〇のような運用をして対策をしていましたが、その対策に抜け穴があり情報漏洩しました。」では
その後の損害賠償額や失う社会的信用の大きさが違うことが想像できます。

極端な話、損害賠償を金で解決し、社会的信用を一切気にしない会社であれば「セキュリティ対策はしない、その分事業に注力する」という戦略もあります。
情報セキュリティは情報システム部だけの課題ではなく、ハイレベルな判断を必要とする経営の課題です。

信じる者は足元をすくわれる

前述の通り、情報システムの目的は「守りたいものを守る」ことに始まります。
当初のお題である「セキュリティを強化しつつ、働きやすい環境を提供したい。」の働きやすい環境作りが先に来てしまい、働く人に「管理されていない自由」を与えると情報資産を守ることができなくなります。

ゼロトラストの考え方では、働く人をはじめネットワークやデバイスなどのITシステムを信じません。
情報システム部の責任において守りたいものがあるのであれば、説明責任を果たせる状態を維持することが重要です。

それでは「守りたいものを守る」ために、すべて情報システム部に話しを通さなくてはならないのでしょうか。
答えはNoです。

何も信じないセキュアな情報システムを構築すると、情報資産と働く人は常に守られている状態となります。
働く人はセキュリティを意識することなく自由にツールやデバイスを選択し、効率の良い働き方を実践することが可能となります。
「セキュリティ」と「利便性」と「コスト」はトレードオフの関係に思えますがそうではなく、適切な方法を採用することにより業務効率を向上させることができます。
「信じない」ことで守りたい資産を守り、働きやすい環境を提供することができます。

さいごに

情報システム部が守るべきものは何か、守るためにはどうすれば良いかの一部をご紹介しました。
「何を守りたいか」を改めて定義し、目指す情報システムの姿を思い描くことがモダン情シスの考えることであり
その結果、利用者である従業員、経営、そして管理者の三方良しの環境を整えることが、情シスの責任であり、腕の見せ所ではないでしょうか。

Dockerコマンド一覧


Mac内の作業環境をコンテナ化しました。
さようなら、Homebrew。
さようなら、Pyenv。

Dockerのインストール

DockerとVirtualBoxをインストールします。

Docker Community Edition
https://www.docker.com/community-edition

VirtualBox
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

イメージの操作

イメージの検索

docker search [NAME]

公開されているDockerイメージの中から「amazon」を検索します。
OFFICIALに[OK]がついれば公式のイメージです。
[code]$ docker search amazon
NAME DESCRIPTION STARS OFFICIAL AUTOMATED
amazonlinux Amazon Linux provides a stable, secure, an… 251 [OK]
amazon/amazon-ecs-agent Amazon EC2 Container Service Agent 56
vettl/amazon-linux Amazon Linux Images. Available versions: … 18
…[/code]

イメージのダウンロード

docker pull [NAME]

[code]$ docker pull amazonlinux
Using default tag: latest
latest: Pulling from library/amazonlinux
40280b975f14: Pull complete
Digest: sha256:b852ce504670f604074bb0a0285849c95541453c39da4a6abe19c096695ccfca
Status: Downloaded newer image for amazonlinux:latest[/code]

イメージの一覧

docker images
[code]$ docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
amazonlinux latest 6133b2c7d7c2 7 weeks ago 165MB[/code]

イメージの削除

docker rmi [IMAGE ID]

コンテナの操作

コンテナの作成

docker run -it [REPOSITORY] /bin/bash
[code]$ docker run -it amazonlinux /bin/bash
bash-4.2#[/code]

コンテナから一時切断

Ctrl-p Ctrl-q

コンテナの一覧

docker ps
[code]$ docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
e178aba66d58 amazonlinux “/bin/bash” 5 seconds ago Up 4 seconds kind_pike
[/code]

コンテナの一覧(全て)

docker ps -a

コンテナへの接続

docker attach [CONTAINER ID]
[code]$ docker attach e178aba66d58
bash-4.2#[/code]

コンテナから切断&停止

exit

コンテナの起動

docker start [CONTAINER ID]

コンテナの停止

docker stop [CONTAINER ID]

コンテナの削除

docker rm -f [CONTAINER ID]

コンテナの一括削除

docker rm -f `docker ps -a -q`

運用方法

イメージからコンテナを作成し、作業環境に変更があった場合はイメージとして保存します。
Docker Hubにイメージを保存しておくことで作業環境のバックアップを行うことができます。便利。

Docker Hubのアカウント作成

https://hub.docker.com/

Docker Hubのリポジトリ作成

自分の作業環境なのでprivateリポジトリを作成します。

Docker Hubへのログイン

docker login
[code]$ docker login
Login with your Docker ID to push and pull images from Docker Hub. If you don’t have a Docker ID, head over to https://hub.docker.com to create one.
Username: kensuketamura
Password:
Login Succeeded[/code]

イメージの作成

docker commit -m “(commit message)” [CONTAINER ID] [USER]/[REPOSITORY]
[code]$ docker commit -m “first commit” e178aba66d58 kensuketamura/myworkspace
sha256:660d3e0e0eae484d8c189ba19d005d0aa2ed698308a56193fd547e73960f5b03

$ docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
kensuketamura/myworkspace latest 6b51ee3ea95b 6 minutes ago 165MB
amazonlinux latest 6133b2c7d7c2 7 weeks ago 165MB
[/code]

イメージのプッシュ

docker push [USER]/[REPOSITORY]
[code]
$ docker push kensuketamura/myworkspace
The push refers to a repository [docker.io/kensuketamura/myworkspace]
5000e80cdc64: Mounted from library/amazonlinux
latest: digest: sha256:ff157643b586422303f0f77f21a1ef57d637cbccce86550047712931a429e84d size: 529
[/code]

コンテナの復元

[code]$ docker pull kensuketamura/myworkspace
Using default tag: latest
latest: Pulling from kensuketamura/myworkspace
Digest: sha256:ff157643b586422303f0f77f21a1ef57d637cbccce86550047712931a429e84d
Status: Image is up to date for kensuketamura/myworkspace:latest

$ docker run -it kensuketamura/myworkspace /bin/bash
bash-4.2#
[/code]

ダイバーシティは自己中からはじまる

会社を設立して4ヶ月が経った。
スタートアップのためメンバー全員が昼夜問わずアグレッシブに働いている…かと思いきや
社員第1号は介護、第2号は育児と、既にダイバーシティが溢れる会社となっている。

もうこの際、最初からダイバーシティに対応したダイバーシティ・ネイティブな会社にしてしまおうという魂胆でさえいる。

さて、ダイバーシティに対応するためにはどうすれば良いのだろうか。

少し昔のダイバーシティはグローバル社会のコミュニケーション方法の言葉だったように思う。
日本人同士のコミュニケーションはハイコンテクストで1言えば10伝わる「阿吽の呼吸」が美しいとされるが、グローバル社会では多種多様な人種や文化圏の人がいるため、会話では背景や前提から事細かに説明するローコンテクストにする必要がある。
日本人は曖昧な言い回しをするが議論のときは意見を直接的に伝える必要がある。
といった具合だ。

ビジネス面ではダイバーシティは多種多様な視点で物事を見ることができるためイノベーションを生みやすいとされている。
私はダイバーシティとイノベーションの関係については懐疑的だが、今回はビジネスにつなげるダイバーシティではなく、働き方、特に働きやすさ・働きがいに注目する。

最近のダイバーシティと言えばもっぱら「働き方改革」である。

勤務時間の長さや始業終業時刻など時間に関することや
リモートワークや在宅勤務など場所に関すること
その時間と場所の自由がもたらす、一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方の実現と言ったところだろうか。

ダイバーシティに関するガイドラインや具体的な事例を読み込んでみたがイマイチ釈然としない。
定量的な目標を掲げてルールを策定している企業が多いが、残念ながら抜けのない完璧なルールを作ることはできないし目標も妥当性があるとは思えない。
また、そのルールが運用に乗ることを考えると非現実的としか思えなかった。

分厚いガイドラインを読み、ルールをたくさん作り、ちゃんと運用ができているかのチェックを行う。
本来の目的が達成できれば良いが、とてもではないがスタートアップの規模では手が回らないし、大企業は大企業で相当な労力が必要だろう。

物事をパターン分けし、全てのパターンに対して対策を行うのは一見順当なアプローチである。
しかし、このアプローチはアンドゲートらしくない。
もっとシンプルで全てのパターンに対応できる普遍的な解があるはずだ。

窪塚洋介主演の映画「GO」で下記セリフがある。

左腕まっすぐ伸ばしてみな、坊や。
そのままぐるっと一回転しろ。

よし。

今、お前の拳がひいた円の大きさが、大体お前っていう人間の大きさだ。

言ってることが分かるか?坊や。

その円の真ん中に居座って、手の届く範囲のものにだけ手を伸ばしてりゃ、
お前は傷つかずに生きていける。そういう生き方、どう思う?

このセリフは自分の殻に閉じこもっていないで外の世界に踏み出せ、という意味だが
少し解釈を変えて「左腕の長さ」が「その人が持っている力」とし
「その人が持っている力」とは「その人が幸せにできる人間関係の距離」と仮定しよう。

幸せを提供する対象はまず左腕を差し出す自分の体、即ち自分の事を自分自身で幸せにすることから始まる。
誰かに支援してもらっても、依存しても良い、とにかく自分自身を幸せにすることが先決である。

次に左腕を伸ばしてぐるっと一回転してみよう。

誰が真っ先に当たるだろうか。
それは家族かも知れないし友人かも知れない。
人それぞれ優先順位があるだろう。

自分自身が幸せな状態になっているのであれば、余った力をその人に貸してあげよう。
その人が幸せになれば、小さな世界に平和が訪れたことになる。

自分自身と一番近くの人を幸せにできたのであれば、あとはその腕をぐぐぐっと伸ばして繰り返すだけである。
会社の同僚かも知れないし、地域の知り合いかも知れない。
どんどん腕を伸ばして平和な世界を広げていくのだ。

気をつけなければならないのは、自分自身や自分に近い人の幸せが削られてしまった場合だ。
その場合は左腕を引っ込めて、すぐさま自分の近い順に幸せの復旧に努めるべきである。

引っ込められてしまった人はどのようにすれば良いか。
それは「再度自分に手が届くまで待つ」若しくは「その人に力を貸す」である。

例えば、飲み友達と疎遠になり
「あいつ最近飲み会に来なくなったよな。」
という場合はその人自身若しくはその人に近い人に変化があり、左腕を縮めざるを得ない状況である。

そこで
「余裕できたらまた飲みに行こうな、待ってるから。」と声をかけておけばその余裕を目指す元気になるし
「手伝えることがあれば何でも言って。」と言えば、今まで左腕を伸ばしてくれていた分の恩返しができる。

生物である以上バイオリズムが存在し、元気なときは元気だし、落ち込むときは落ち込む。
元気な時は周りを助け、落ち込んでいるときは助けてもらう。

人間関係の根本は全て自分から始まり、周りの人を助け、周りの人から助けられることにあると考えている。

ダイバーシティの話しに戻そう。
会社組織の中でも基本的には上記の考え方を適用する。

介護で手がかかる、子どもが熱を出したなどの理由により出社できないことは必ずある。
その時は周りに堂々と助けを求めて力を借りる、借りた分はいつか返す。

もっと身近な例では、下記のようになるだろう。

「朝の通勤ラッシュ時に電車に乗るのは嫌です。」
自分自身に降りかかる不幸を予め回避できるのであれば、それに越したことはない。
「朝疲れない分パフォーマンスが上がるので、自分の仕事をさっさと終わらせて手伝います。」

「俺は滅多に風邪をひかないから、バリバリ働いてみんなを助けるよ。」
「だから、飲みすぎちゃった次の日は遅刻させて…。」

自分の幸せを真っ先に考えつつも周りと共存できる世界が見えないだろうか。

この世で一番大切なのは自分であり、自分が幸せでなければ周りの人も幸せにできない。
自己中心的な要求をしても、その要求を受け入れてくれる人間関係を構築しておくこと
会社としてはビジネス的なインパクトがない限りは権限を移譲することが重要なのではないかと考えている。

一番やってはいけないことは、自分を犠牲にして周りの人に尽くすことである。
迷惑をかけないようにするのではなく、迷惑をかけても許してもらえる、迷惑かけられても許す環境や関係性を作ること。
ダイバーシティは複雑に考えずに、もっとシンプルな幸せの優先順位と人間関係の在り方をマインドとして共有し、自由にやっていこうではないか。

悪い人が現れるその日までは。

デザイナーとエンジニア

「エンジニアになりたいんですけど、どうしたら良いですか?」
こんな相談を受けたとき、皆さんはどのように答えているだろうか。
私がこの相談を受ける場合の「エンジニア」は「ITエンジニア」を指している。

特定のプログラミング言語を勧めて宗教論争に巻き込んだり、
「技術は手段であり問題解決することが目的」と高尚な教えを説いたりと
様々なパターンで回答してきたが、最近になってその回答は的を射ていなかったのではないかと思うようになった。

相談の要求を分析してみると、下記の通りとなる。
エンジニアになりたい = 手に職をつけたい = 一生食いっぱぐれない能力が欲しい

高度な専門性を得るためには「1万時間の法則」や「石の上にも三年」など3年は鍛錬が必要とされている。私自身、実感もある。
しかし、技術革新が激化する昨今では、3年を費やして得た専門性は一瞬にして有効性を失う。
現に私のインフラエンジニアとしての専門性の半分は既にAWSをはじめとするクラウドに淘汰されている。

有効性を失った専門性が全て無駄かと問われれば、そうではない。
1つの専門性を手にする過程で得た、抽象化・構造化する考え方や方法は何事にも転用できる強い武器となっている。
例えば、新しい技術に関しても概念を理解するのはそう難しくない。皆さんも同じような体験があるはずだ。

ただ、いまITエンジニアではなく、ITエンジニアの仕事自体に興味もなく、一生食いっぱぐれない能力を求めている相談者に対して
ITエンジニアは手放しでお勧めできる職業ではない。
(そもそもエンジニアになりたい人は勝手になっている。)

一生食いっぱぐれない能力は存在しない。
あるとすれば常に時代に食いつく根性だ!
そう回答したくもなるが、相談者の求める回答になっていない。

抽象度を上げよう。

「エンジニア」を「技術を用いた職業」から「問題を解決する特性」とした場合、また異なる見方ができる。
私はエンジニアの対比としてデザイナーを挙げており「問題提起をするのがデザイナー」「問題解決をするのがエンジニア」と定義している。
デザイナー属性とエンジニア属性は誰しもが持っている属性であり、この比重によって様々な適性に影響があると考えている。

社会的な要求から考えた場合「広義のソリューション(問題解決)」の中に「狭義のソリューション(問題解決)」と「クリエイティブ (価値創造)」がある。
エンジニア属性が多い人は「狭義のソリューション」、デザイナー属性が多い人は「クリエイティブ」に向いている。
具体化した2つはその上位の要求である「広義のソリューション」に紐付かなければ真の問題解決にはならない。

狭義のソリューションのプロジェクトにも、ビジネスモデルの構築やストーリー構想などデザイナー属性が必要である。
だが、ビジョンを描き、AsIsとToBeを設定し、実現までのストーリーを伝える専門性はまだ確立されておらず、人材も少ない。
今後は問題を解決するエンジニア属性よりも問題を見つけられるデザイナー属性が重宝される時代となり、その価値を組織的に提供することが重要だと考えている。

その考え方・方法・手法・ロジックを「方法論」と呼んでいる。
もしかすると、この「方法論」が「一生食いっぱぐれない能力」につながるのではないだろうか。

相談を思い出してみよう。

「エンジニアになりたいんですけど、どうしたら良いですか?」
これは「自分はエンジニアになりたい」とビジョンを描いた上での問題提起である。

「良い問題提起だね。もしかするとエンジニアよりもデザイナーの方が向いているかも知れない。デザイナーと言ってもアートやグラフィックのデザイナーではなくて、事象を抽象化・構造化して、問題点を見つけ出して、ビジョンを描いて、実現するまでの道筋を示すポジションで、そのポジションをいま作ってるんだ。」
「その特性を活かせば、エンジニアよりもプロジェクトマネジャー・ディレクターになった方が力を発揮できるかも知れないよ。」

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めんどくさがり屋のための会社の作り方(2017年版)

2017年8月に株式会社アンドゲートを設立しました。
立ち上げた会社に関する熱い思い…はまた別の機会にして、行った手続き系を淡々と書いていきます。

会社設立

会社を作ります。
基本的には 会社設立 freee に身を委ねるといつの間にか会社ができています。

会社名

良い感じの名前をつけましょう!

本店の住所

住所を決めます。
自宅でも良いですが、晒されるので気をつけましょう。
設立おめでとうございます!系のDMがたくさん来ます。が、それくらいです。

役員と出資金

誰を役員にするか決めます。
1人だと楽ですが、複数人いる場合は出資比率をちゃんと相談しましょう。
67%や51%あたりがポイントです。

資本金は税制的に1000万円と3000万円と1億円に壁があります。
1000万円未満を狙って999万円だとイカニモなので900万円以下にしましょう。
100万円にしました。10万円でも良いと思います。1万円や1円だと後々大変そうなのでめんどくさがり屋にはオススメしません。

事業内容

やること・やりたいことを書きましょう。
派遣や古物など許可が必要な商売はここに書いておく必要があります。
将来少しでもやりそうで、許可が必要な商売は書いておきましょう。

公告

freee 電子公告にお任せしました。(1,000円/年)
後で法人クレジットカードに切り替えるので「後でクレカ切り替えるリスト」に突っ込んでおきましょう。

印鑑の注文

freeeでそのままお願いしました。(15,900円)
過去に親父が「角・牙はやめろ、恨みが入っている」「金属もやめろ、欠ける」と言っていたので木にしました。
好みで良いです。

印鑑証明の用意

役員それぞれ2部ずつ必要です。
用意します。

定款の認証

定款を認証してもらいます。
電子定款にしました。(5,000円)
行政書士とやり取りをします。
相手はプロなので身を委ねます。

定款の用意

認証が終わると定款データに行政書士さんの名前が入るのでダウンロードして印刷します。
製本して捺印が美しいですが、めんどうだったのでホチキスで留めて全てのページに捺印しました。

3人いたので結構大変でした。

定款の受け取り

公証役場へ行き穴の空いた定款を受け取ります。(52,000円)
CD-Rは用意してくれました。が、一応持っていきましょう。
後々何かと使いますが原本は2部あれば大丈夫でした。

資本金を記帳する

個人の口座に資本金を振り込みます。
銀行の人に「会社作りたいんですけどー」と言うと良い感じに案内してくれました。

書類の用意

今まで集めた書類たちを1つにまとめます。
個人と法人のハンコを間違えないよう捺印します。

法務局に提出

提出日は設立日になります。
気になる人は縁起の良い日を選んで行きましょう。

法務局へ行き、収入印紙を貼って提出します。(150,000円)
収入印紙を貼らないと門前払いなので予め貼っておきましょう。

法務局の人は「うっす、何かあったら連絡しまっす」と言う軽いノリで受け取ってくれます。
「○○日に手続きが完了します」という紙が渡されます。
後はひたすら待ちます。

法務局に書類を取りに行く

手続完了の日を迎えたら再度法務局へ行きます。
登記事項証明書と印鑑証明書を取得します。

何かと使うかと思いきや、コピーを取って返してくれることが多いので
登記事項証明書2通、印鑑証明書1通で問題ありません。

印鑑証明書は印鑑カードを作った後に取得します。

設立完了

おめでとうございます!
設立が完了しました。
登記事項証明書を見てジワジワと設立した実感を噛み締めましょう。

会社設立後の手続き

会社設立で結構お腹いっぱいですが、まだまだやることがあります。

保険と年金

年金事務所へ行き手続きを行います。

保険・年金の手続きはどの会社にも在籍していない状態で行う必要があります。
有給消化中に会社設立を行うと何もできません。
完全に退職してから手続きを行いましょう。
(この時点から社労士にお願いすれば良かったと後悔)

法人番号を待つ

何の手続きをするにしても法人番号が必要です。
法人番号は登記事項証明書に記載された12桁の番号と法人番号公表サイトで表示される13桁の番号があります。

後者を使うことが多いです。
結構間違えるので桁数を確認しましょう。

1週間くらいかかります。

銀行口座を作る

法人番号が揃い次第、銀行口座を作ります。
みずほ銀行にしました。
好みです。
兜町支店に作りたかったものの代表者の家の近くか本店の近くにしか作れないとのことで、渋谷支店にしました。

クレジットカードを作る

法人番号が揃い次第、クレジットカードを作ります。
信用が全くない状態なので申込先が限られます。
ライフカードの法人カードにしました。
限度額が50万円だったのでしばらくはSaaS系の支払いと物品購入に留まりそうです。

税理士と契約する

銀行口座が揃い次第、税理士と契約します。
税理士法人フォーエイトさんにお願いすることにしました。
法人設立届まわりをやっていただいて、それだけでも楽でした。
領収書の記帳も月1回まとめて送るだけ。楽。

マネーフォワード完全対応で「MFクラウド会計」「MFクラウド請求書」を利用しています。超便利。
(Macユーザーが故に)弥生会計は絶対に使いたくないマンだったので助かりました。

実績のある税理士さんも良いけど、時代の流れに乗っている税理士さんを選んだほうがメリットが大きいかな、と思ったり。

社労士と契約する

役員だけの会社や社員が数人の会社なら必要ありません。
雇用契約書や就業規則の作成、月々の給与計算を丸っとやってくれます。楽。

給与計算を税理士がやるか社労士がやるか問題は
会社全体のお金に関わること = 税理士
社員個人に関わること = 社労士
と役割を分けて社労士さんにお願いすることにしました。

社労士さんはMF使えず。

事務所を契約する

リモートワークは超高難易度で慣れている人でもそれぞれ勝手に疑心暗鬼になって喧嘩し始めるので
弊社では週に1−2回は絶対に集まるDayを作って顔を合わせることにしました。

事務所の法人契約は敷金10ヶ月分…。
とても払える金額ではないので、レンタルオフィスにしました。
オープンオフィス西新橋

こだわった点は「窓があること」
窓がないと、病みます。

会社設立freeeを使うこと、MFなど時代の流れに乗れている士業を選ぶこと、が2017年っぽいかな…と思います。
以上、3ヶ月で行った手続きでした。